Severability(可分性条項)について教えてください

Severability(可分性条項)とは

Severability Clauseとは、契約の一部の条項が準拠法の通用や強行法規の通用によって無効となっても、その他の規定の効力に影響を与えないことを明らかにするものです。例えば、A国の法律を準拠法とする契約でA国での法律上20%の貸付利息をとることが合法だったとします。このような場合であっても当該貸付が日本国内で行われる場合には日本の貸金業法や利息制限法、出資法が強制適用されますので、当該時貸付利息に関する部分については契約条項が無効とされる可能性があります。しかし、このような場合においても、当事者の意思としては、その他の条項については依然として有効であり、当事者は契約の拘束力に服することを希望していることが多いと思われますので、そのような当事者の意思に基づき、違法と判断された以外の条項については、可能な限り、当初の契約内容に近い形で解釈され、契約の効力を最大限生かしていこうというのがこの条項の趣旨になります。

Severability(可分性条項)のサンプル - 1

下記のサンプルは、無効や執行不能な条項がある場合、その無効や執行不能な条項以外は有効とし、無効または執行不能となった条項をどうするかについては、当事者間の協議に委ねるとする場合の条項です。

Should any provisions of this Agreement be held by a court of competent jurisdiction to be invalid or unenforceable, the remaining provisions shall remain valid and shall not be affected in any case. When any provisions of this Agreement infringe any laws of the Territory or the country of the parties hereto, the parties shall forthwith negotiate for necessary amendment. The validity of this Agreement shall not be affected by the provisions that infringe the laws.

(訳)本契約の何れかの規定が管轄権のある裁判所により無効または執行不能と判断された場合においても、残りの規定については依然有効であり、如何なる場合であっても影響を受けない。本契約書の何れかの規定が領域内における又はいずれかの当事者の国における法律に違反している場合、当事者は必要な修正について協議する。本契約書の有効性については、法律違反の規定によって影響を受けない。

Severability(可分性条項)のサンプル - 2

下記のサンプルは、無効や執行不能となった条項については、自動的に契約条項から排除され、その無効または執行不能となった条項については、できるだけ当初の当事者の合意内容に近い意味に修正されるとするものです。どのように修正されるかについて曖昧な点はありますが、協議によらずに自動的に修正の効果が生じるとする点で、当事者の意思に近い結果になることもあります。

If any provision of this Agreement is held to be illegal, invalid or unenforceable under present or future laws effective while this Agreement remains in effect, the legality, validity and enforceability of the remaining provisions shall not be thereby affected. Furthermore, those provisions held illegal, invalid or unenforceable shall be interpreted to be legal, valid and enforceable to the extent legally permissible.

(訳)本契約のいずれかの規定が、本契約の効力が生じている間に、現在または将来において有効な法律により違法、無効または執行不能と判断される場合、残りの規定の合法性、有効性、執行可能性については、影響を受けない。また、無効、違法または執行不能となった条項については、法律上可能な範囲において合法、有効、執行可能と解釈されるものとする。

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