インコタームズ(Incoterms)とは

Q9. インコタームズ(Incoterms)とはどういったものでしょうか?

インコタームズ(正式名称は、International Rules for the Interpretation of Trade Terms)は、輸出入取引に関する定型的な取引条件、費用負担、リスクの分配などについて国際商業会議所(International Chamber of Commerce)が策定した定義規定です。当事者がインコタームズによることを明示している場合や、そのように解釈される場合には、当該用語の意味はインコタームズにより判断されることになります。貿易取引において特に重要な用語は次の通りです。

➤FOB:Free on Boardの略で、「欄干渡し」とも言われます。売主が、売買契約書で定められた船積み港で船積みを行うことで、売主の義務が果たされたことになります。輸送途中の運送賃、保険、通関費用などは買主の負担となります。また、FOBでは、売主の義務は船積みによって終了しますので、海上輸送途中の商品の滅失や盗難などのリスクは買主が負担することになります。

➤CIFとは、Cost、Insurance、Freightの頭文字で、海上運送に関わるコスト、保険料、海上運賃については全て売主の負担となり、売主は船積書類(船荷証券、海上保険証券、商業送り状)を買主に提供して初めて義務を免れることになります。

➤CFRは、C&Fとも言われ、売主は船積み港で荷物を積み込むまでの費用と海上運賃を負担し、それ以降の保険料と海上でのリスクについては買主が負担する契約です。

➤ExWorksは、工場渡しともいわれ、売主の工場敷地内において商品の引渡しが行われる取引です。売主の工場から買主の倉庫までの運送料、保険料などは売主の国内での陸上輸送を含めて全て買主の負担となり、買主は自ら運送会社、保険会社などの手配を行う必要があります。また、通常の場合、売主の工場での引渡しによって商品の危険負担は買主に移転します。

売買契約において当事者がインコタームズによることを明示していた場合は、当該用語の解釈については、インコタームズの条項が優先的に適用されることになります。

英文契約書のご相談は、栗林総合法律事務所まで ホームページを見たとお伝えください 03-3539-2555 ご質問やお問い合わせはこちらから