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英文契約書のタイトルの定め方について教えてください。

英文契約書のタイトルとは

英文契約書のタイトルとは、英文契約書の名称です。契約書の最初の部分に記載されることが多くあります。多くの契約書では、Agreementというタイトルが付けられます。Agreementは単なる契約書という意味で抽象的なタイトルになります。契約書のタイトルをAgreementとすることで特に問題はありません。Agreementに代わる言葉としてMemorandum of Understandingとか、MOUと表されることもあります。Agreementはどちらかというと包括的に契約内容を定めているのに対し、MOUは契約書の一部についての当事者間の特別の合意がなされた場合などに使われます。但し、AgreementとMOUのいずれを使うかで特別に違いが生じるものではありません。

具体的な取引名を記載する場合

英文契約書のタイトルをAgreementやMemorandum of Understandingとすることでも問題はありませんが、タイトルを見ただけではどのような契約なのかが分かりません。また、同じタイトルの契約書が多くあると管理にも不都合が生じる可能性もあります。そこで、契約書で扱う取引の内容に応じて契約書のタイトルを定めることが多くあります。このような例としては次のようなものがあります。
・Confidentiality Agreement
・Sales Agreement
・Distributorship Agreement
・Agent Agreement
・Service Agreement
・License Agreement
・Employment Agreement
・Joint Venture Agreement
・Lease Agreement
・Loan Agreement
・Share Purchase Agreement

DistributorとAgentの違い

Distributorship AgreementとAgent Agreementはその内容が似ていますので、どちらの名称を付けるかについて注意が必要です。Distributorshipは、Distributorが商品やサービスをいったん自分で仕入れ、エンドユーザーに対しては自分が売主として商品やサービスの提供を行う場合になります。これに対し、Agent契約書は、売主に対して顧客を紹介し、紹介が成立することで紹介料を得る契約になります。取引の実態に応じて契約書のタイトルが決まることになります。

Service Agreementの種類

物を提供する場合は物の売買契約書になりますが、サービスを提供する場合はサービス契約書(Service Agreement)になります。サービス契約書については、提供するサービスの内容に応じて様々な種類のものが考えられます。例えば、バレエのダンスを行ったり、ピアノで音楽の演奏を行う契約であれば、Performance Agreementになります。製品の保守を行う場合はMaintenance Agreementになります。ECコマースによるサービスの提供を行う場合はEC Commerce Agreementになったり、利益の分配を行う点に注目してProfit Sharing Agreementと呼ばれることもあります。日本語で業務委託契約とされている場合に、その英語訳としてEngagement AgreementやEntrustment Agreementというタイトルが使われることもあります。

執筆者情報

栗林 勉

Tsutomu Kuribayashi

栗林総合法律事務所の代表であり、米国ニューヨーク州の弁護士資格を有する国際弁護士。国内企業法務の他、国際的紛争の解決や国際取引に関する契約書の作成、中小企業の海外進出支援などの業務を幅広く扱っている。

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